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2016.04.01ニュースニュース
Monologues of Joseph 第3回

20160123_バナー_渡邉

                 Monologues of Joseph

        オルゴールミュージアム隠れスタッフ、ジョセフ氏が語る豆知識。

         コレを読めば、オルゴールミュージアムに来たくなるかも。

 

第三回 蓄音機の音色を楽しむ

皆さん、蓄音機をご存知ですか?エジソンの発明品と言えばわかりますよね。

オルゴールは甘味なメロディーを奏でることは得意ですが、人の声、楽器の音色そのものは再現できませんでした。それを可能にしたのが蓄音機です。ひとたびレコード盤に針を落とすと、けたたましい呼子の声、オペラ歌手の美声、甘味な音色の楽器たち。当時、このような体験は演奏会に足を運ばなければ不可能なことでした。しかし、蓄音機を介することで簡単に疑似体験できるのです。録音状態の良し悪しなど二の次、驚きの方が先に立ち人々はこれに熱狂しました。このレコード盤に刻まれた演奏記録は2分~5分くらいの長い時間演奏を楽しむことが出来ます。でも130年前にいったいどのようにして録音し再生したのでしょうか?1880年当時、シリンダー状の蝋菅(ろうかん)に音が記録され、やがて円盤に進化していきます。録音方法は、大きなラッパ状の集音器を使い蝋管、円盤に音の振動を直接刻み記録させるという驚きの方法でした。これを再生するときには、蝋管、円盤の溝に針を落とし刻まれた溝を振動させ、魔女の帽子と呼ばれる小型の拡声器で音を増幅して楽しむのです。オルゴールのように木の響鳴力に頼らず拡声器を用いて音を増幅させる新しい方法が誕生したのでした。ゼンマイ式蓄音機はスピーカーホーンの大きさ形状で音量を調整しますが、針の種類によっても音量、音色が変化します。多種の針を使用し盤の溝に落とすと、溝はなぞる針先に反応し振動します。この時の振動がそれぞれ異なりますので音量、音色が微妙に変化するのです。使用するレコード針には音出しの良い鉄針(何種類もの材質、太さ細さが異なるものがある)、竹針、サボテンの棘(音が柔らかく盤を傷めない)等、愛好家たちはこれらを使い分けて蓄音機の音色を楽しんでいるのです。

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